塗り壁

アクリル(ピュアアクリル)[あくりる(ぴゅああくりる)]

有機ガラス・接着剤・塗料に使用されているアクリル樹脂。
またアクリル繊維として羊毛に似た感触がある安全性の高い合成繊維の1つ。

京壁・聚楽壁 [きょうかべ・じゅらくかべ]

京都を中心に発達した塗り壁の種類の1つで、麻の繊維などを加えている。
一般的には、きめ細かい、ざらざらした素材感の仕上げを京壁仕上げと言い、京壁の中でも特に聚楽土をつかったものを「聚楽壁」と呼ばれています。

クラック [くらっく]

ひび割れ。
左官材の場合、入隅出隅のクラックを避けることが難しい。

左官材 [さかんざい]

建物の壁を、コテ(鏝)を使って仕上げる塗り壁のこと。
しゃかん、と読む場合もある。

繊維壁 [せんいかべ]

パルプや繊維を混ぜて糊で固めた壁。
吸音性や調湿性能があり施工もしやすかったのですが、ボロボロと崩れてくるため高度成長期頃に姿を消しました。
繊維壁からアトピッコハウス塗り壁への変更を希望されるDIYの方が多いのですが、下処理に時間と手間暇がかかるためDIY作業としては、かなりハードな工程です。

白華現象 [はっかげんしょう]

表面に白い粉が浮き上がって硬化する現象のこと。
施工不良、商品不良とは違い左官材特有の現象。
強度に問題がないが表面がボロボロするため気になる場合は塗り直しが必要。
冬季施工に見られることが多い。

プライマー [ぷらいまー]

上塗り材との密着性を高めるために使用する下塗材の1つですが、下塗り材すべてをプライマーと呼ぶ方もいらっしゃいます。
アトピッコハウスの塗り壁は、塗り壁そのものが壁(下地)との密着性が高いため、プライマーは不要で、その代わりに「下塗との縁を切る」ためのシーラーや下塗材を使います。
密着性を高めるプライマーと、下地と縁を切るシーラーでは、使い方が違うため、塗り方も変わります。

ヘアークラック [へあーくらっく]

亀甲模様のように細かいひび割れが出ている現象。

ラスボード [らすぼーど]

天井に使われることの多いボード。

クロス

アイハギ(アイハギ時間) [あいはぎ(あいはぎじかん)]

アイハギとは、糊を付けた「壁紙の裏紙」同士が貼りついてしまう事。
アイハギ時間とは、アイハギの現象が起きてしまうまでの時間。
ビニールクロスは24時間近くありますが、透湿性の高い「すっぴんクロス」は15分程度と短いため、これも施工が大変と思われる理由の1つです。

オープンタイム [おーぷんたいむ]

壁紙(クロス)に接着剤を塗布してから、壁紙が安定するまでの時間のことを指しますが、アイハギ時間と同義語で使われることもあります。

重ね貼り(重ね切り) [かさねばり(かさねぎり)]

一般的なビニールクロスの施工方法です。
壁紙(クロス)の両端をカットしてから貼り合わせるのではなく、壁紙(クロス)を2-3cm重ねて貼り合わせ、重なった部分にカッターを当て、壁面でカットしていく施工方法。
『突き付け貼り』と違い、力加減を間違うと、下地まで裁断してしまう恐れがあり、「すっぴんクロス」のジョイントを想定以上に目立たせる恐れが高い。

コーキング材 [こーきんぐざい]

コークボンド、ジョイントコークとも表現します。
英語で「詰め物をする」、「隙間を埋める」という意味を持つコーキング。
タイルのつなぎ目やシンク・浴槽、ビニールクロスや壁の隙間を埋めている白いボンドのようなものがコーキング剤ですが、アトピッコハウスの「すっぴんクロス」には使えません。

シーリング剤 [しーりんぐざい]

建物の防水や気密性を保持するために、継ぎ目や隙間に充填する材料。
ペースト状のコーキング材と、合成ゴムなどのシーリング剤がありますが、ペースト状のコーキング剤をシーリング剤と呼んでいるケースもあります。

スリッター(糊付け機) [すりったー(のりつけき)]

スリッターとはカッターのことで、糊附け機に付属されていることが多く、糊をつけながら両サイドの耳という余分な部分を切り落とし、真っ直ぐに裁断をしてくれる機械です。
この機械を使えない天然壁紙が多いですが、「すっぴんクロス」は糊付け機が使えるため、施工性がいいナチュラルクロスです。

突き付け貼り [つきつけばり]

突き付け施工とも表現します。
壁紙(クロス)の両端を真っ直ぐにカットし、継ぎ目を重ねずに、ピッタリと貼りつける工法のこと。
「すっぴんクロス」は『重ね貼り』ではなく、この『突き付け貼り』を推奨しています。

廻し貼り [まわしばり]

柱や、部屋の四隅に継ぎ目が来ないようにする施工方法。
ビニールクロスの場合は、コーキング剤で補修することができるため廻し貼りの必要がありませんが、「すっぴんクロス」はコーキング剤を使うとシミとなるため、廻し貼りが必須となります。

目透き(目隙) [めすき]

目開きとも表現します。
糊が乾いてから、ジョイント部分に隙間が開くこと。
ビニールクロスは目スキ部分にコークボンドを入れて目立たなくすることができますが、「すっぴんクロス」はコークボンドを使うとシミになるため、目透きしたら、そのままになります。
そのため丁寧な施工(突き付け貼り)が必須となります。

床工事

エキスパンション [えきすぱんしょん]

(1)収縮や膨張、地震などでによる変形に追随できるようにした接合部。
(2)隙間、スペースをさす場合もある。

逆目 [さかめ]

材木の木目が逆になっていること。
逆目(さかめ)の部分に刃物を使うと表面がささくれ立ってしまったり、割れたりすることがあります。

実 [さね]

板などの側面に凸部と凹部つくって、はめ込むつなぎ方。
また、「本実(ほんざね)」とも言います。

スクリュー釘 [すくりゅーくぎ]

木ネジ形状の釘。

ステープル [すてーぷる]

エアタッカーなどで用いるU字型の釘のこと。

捨て貼り(捨て貼り合板) [すてばり(すてばりごうはん)]

構造をしっかりさせる、床下からの湿気を防ぐなどの理由から根太上に合板などを貼る「捨て貼り工法」のこと。
捨て貼り工法とは、主として戸建住宅の床組に合板などを下貼りし、その上に床材を施工する方法です。

二重床工法 [にじゅうゆかこうほう]

防振・遮音・断熱(防寒)を目的として床板を二重に張り、床板の間に空間をつくるもの。
スラブの上に根太、支柱を配置した「置き床工法」、床板を弾力性のある防振材で支持し、主要構造体と絶縁することによって音の伝搬を遮断する「浮床工法(単に浮き工法ともいう)」がある。

根太(根太工法) [ねだ(ねだこうほう)]

「根太」と書いて「ねだ」と読みます。床板(ゆかいた)を支えるため、床の下に渡す横木を根太と表現します。
根太工法とは、主として木造戸建住宅の床組である根太上に接着剤と釘を併用して床材を施工する方法です。 

ビート状 [びーとじょう]

フローリングを施工する際、接着剤を紐状に塗布していくこと。ビート状に塗布と表現します。

フィニッシュネイル [ふぃにっしゅねいる]

仕上材や家具などに用いる仕上げ釘のことです。
フィニッシュネイルは、一般の釘と違って釘頭が無く、仕上面より沈みこませて用いる釘で、廻縁や幅木、押入れなどの化粧ベニヤや化粧壁材(化粧合板)などを、その見たままの状態で取り付ける場合に、フィニッシュネイルと接着剤などで固定します。
フィニッシュネイルを現場では略して、「フィニッシュ」と呼ばれています。

ユニ加工 [ゆにかこう]

ユニフローリングとも表現しますが、無垢材を短い長さにカットして、3~7ピースを貼り合わせて1本のフローリングに仕上げている床材のこと。
無垢材1本よりも施工性が高いため、ごろ寝フローリングの大部分をユニ加工しています。

建築一般

入隅出隅 [いりすみですみ]

凸になる部分が出隅、凹になる部分が入隅。

ALC [えーえるしー]

軽量気泡コンクリート板(ALC板)内部に気泡があるコンクリート板。 軽量で加工しやすく、断熱・耐火性に優れたコンクリート板。

FRP [えふあーるぴー]

「Fiber Reinforced Plastics」の略で、ガラス強化繊維プラスチックのこと。
さまざまな形状に成型できるため、建築材料、椅子、バスタブ、またバルコニーの防水には、アスファルト防水から殆どFRP防水に移行されています。

ロス [ろす]

必要数量を計算する上で材料を余分に拾うこと。
実際の施工面積から、注文単位や割付による余剰分を見込んだ比率。